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食事内容によって、薬の効果にどんな影響が出るの?

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食事内容によって、薬の効果にどんな影響が出るの?

食品や飲み物の中には、飲む薬との相性で避けなければならないものがあることを知っている人も多いでしょう。「グレープフルーツと降圧薬」の組み合わせなどが代表的なものですが、ほかにも「納豆とワルファリン」の組み合わせがあります。以下に、避けたほうがいい食品・飲み物と薬の組み合わせを紹介します。

グレープフルーツ、ブンタンなど×ある種の降圧薬や脂質異常症治療薬、向精神薬

薬が効きすぎてしまい、副作用が出やすくなる。降圧薬の場合は、血圧が下がりすぎてしまう。

納豆や青汁×ワルファリン(血液を固まりにくくする薬)

ワルファリンの効果が弱まるため、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まる。

熟成チーズなどの発酵食品×イソニアジド(抗結核薬)

発酵食品に含まれるチラミンによって、血圧上昇や動悸などの副作用が出るおそれがある。

サプリメント(アミノ酸やペプチド)×ドパミン(パーキンソン病治療薬)

たんぱく質のもととなるアミノ酸やペプチドを多量摂取することで、薬が効きにくくなる。

コーヒーや紅茶×ニューキノロン系抗菌薬(一部の薬は除く)

カフェインの作用が強くなるため、イライラや不眠、吐き気、動悸などの副作用が出るおそれがある。

本誌では食欲に影響のある薬についても紹介しています。

 

堀 美智子
薬剤師。帝京大学薬学部医薬情報室を経て、1998年医薬情報研究所/(株)エス・アイ・シー設立に参画。現在は医薬情報部門責任者。東京・八王子「公園前薬局」店頭にも立ち、生活者の視点から医薬情報を発信している。著書に『介護職必携! お年寄りの薬おたすけブック』(メディカ出版)、『処方せん・店頭会話からの薬剤師の臨床判断』(じほう)などがある。

イラスト/佐藤加奈子

この記事は『へるぱる 2019年5・6月号』に掲載されています

巻頭特集は、「高齢者の栄養を考えよう」。高齢者の栄養不足が問題になっているなか、どういう栄養が必要なのか、高齢者のフレイルとはどのような状態か、プロの介護職として知っておきたい事は何か、を改めて考えます。

他にも、研修特集として「接遇の心得」のほか、サービス提供記録など現場で必須の「書類の書き方」を例文つきでお届けします。

へるぱる2019年5・6月号

特集内容

巻頭特集

要介護度をあげないために

高齢者の栄養を考えよう

研修特集1

初心とプロ意識を忘れない

「接遇」の心得

研修特集2

例文つき

読み手に伝わる、ケアに生かせる書類の書き方

  • 症状別介護の基本[第2回]
    ─関節リウマチ・変形性関節症─
  • 「自立支援」と「重度化防止」の観点で読み解く
    老計第10号[第2回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[第2回]
  • これからのホームヘルパーに求められる
    服薬の知識[第2回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け
    知っとこ! 介護ニュース
  • 知っておきたい
    障害者への支援 いろはの“い”
  • こうしたらうまくいった!
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