利用者宅の危険箇所をチェックしていますか?
「基本的な防止対策で防げる事故」の場合、防止の取り組みとしては、おもに環境要因のチェックと危険箇所の改善になります。訪問介護は利用者宅でおこなうため、簡単には進められない部分もありますが、そうした中でもできることを考えましょう。
まずは契約時など、サービスを開始する前に、利用者宅の危険箇所をチェックします。これはサービス提供責任者や管理者の役割です。ホームヘルパーとしては、訪問前にその内容をしっかり把握し、介助や支援する際に十分注意を払いましょう。
ただし、利用者宅の環境は変化します。サービス開始後、新たな危険箇所が生じる場合もあります。訪問時に気付いた危険箇所は速やかに事業所に報告しましょう。
『へるぱる 2025 11・12月』の本誌では、上で挙げた利用者宅の危険箇所をチェックする際に役立つ【訪問介護環境リスクチェック表】を掲載しています。ぜひご活用ください。
監修/山田 滋
介護・福祉の事故防止について専門に研究している、株式会社安全な介護 代表取締役。高齢者福祉施設や訪問介護事業者と取り組み、現場で積み上げた実践に基づくリスクマネジメントの方法論は、「わかりやすく実践的」と好評。各種団体や施設の要請により年間150回のセミナーをおこなっている。
取材・文/松崎千佐登
イラスト/尾代ゆうこ

