利用者が望む生活を実現し、介助者の腰痛も防ぐことができる福祉用具。
「人力でやった方が早い」「かえって面倒」と感じることもあるかもしれませんが、介護職にとっても利用者にとってもさまざまなメリットのある福祉用具を取り入れて、快適なケアを目指してみませんか?
快適なケアを目指すにあたって、避けるべきは「力仕事」。
「力仕事」とは、人の力で利用者を抱え上げたり、持ち上げたりする介助のことです。
つまり 人力で介助すること = 力仕事
例えば、
- 車いす と ベッドの間の移乗
- 床 と 車いす の間の移乗
- ベッドで端座位になるときの介助
などの場面で多くおこなわれています。
今回の特集では、具体的な場面の写真で「どこが不適切なのか」を確認しながら、電動ベッド、車いす、リフト、スライディングシート・スライディングボードを中心とした福祉用具を正しく使うことで、この力仕事を避けるケアのやり方を見ていきます。
ぜひ、『へるぱる 2026 1・2月』の誌面で確認して、日々のケアに生かしてください。
監修/市川 洌
早稲田大学理工学部卒業。東京都補装具研究所、東京都福祉機器総合センターで福祉機器の研究等に従事したのち福祉技術研究所株式会社を設立。高齢者・障害者に対する各種福祉用具支援やコンサルティング、福祉関連従事者に対する福祉用具支援を中心とした講習会・講演等を積極的におこなっている。著書に『ひとりひとりの福祉用具ー福祉用具支援概論ー』(日本工業出版)、『滑らせる介助の技術 スライディングシート・トランスファーボードの使い方』(中央法規出版)など多数。
イラスト/藤田侑巳

