いわゆる「飲み薬」とは違って、点鼻薬・坐薬・吸入薬を使用した経験があるという人は多くないかもしれません。しかし、これらの薬も条件付きではありますが、介護職がおこなえる服薬介助に含まれています。今回は、そんな「内服薬ではない薬」に関する基本的な知識を紹介します。
誌面では、3種類の薬それぞれについて、服薬介助の手順を解説しています。
例えば点鼻薬は、噴霧タイプと滴下タイプの2種類がありますが、ホームヘルパーが服薬介助をおこなえるのは、噴霧タイプのみです。手順としては、まず①鼻を軽くかんでもらう ②使用前に容器をよく振る ③それからノズルを鼻に当てて……となりますが、この当て方にもコツがあります。
『へるぱる 2026 1・2月』では、このような使い方のポイントや、保管の注意点などを坐薬・吸入薬についても様々な視点から解説しています。ぜひ、日々のケアの参考にしてください。
堀 美智子
薬剤師。帝京大学薬学部医薬情報室を経て、1998年医薬情報研究所/(株)エス・アイ・シー設立に参画。現在は医薬情報部門責任者。東京・八王子「公園前薬局」の店頭にも立ち、生活者の視点から医薬情報を発信している。著書に『介護職必携! お年寄りの薬おたすけブック』(メディカ出版)、『処方せん・店頭会話からの薬剤師の臨床判断』(じほう)などがある。
イラスト/佐藤加奈子

