利用者が使用しているすべての福祉用具に対して、常に考えてほしいのが以下の2点。この2点はどんなときも忘れないようにしてください。
なぜ、この福祉用具を使っているのか? なぜ、選ばれたのか?
福祉用具を使う=心身の機能が低下しているということ。「どこが、どのように低下しているのか」「利用者は正しく使用できているか」を確認します。
安全に使うにはどうしたらいいのか?
介助中の事故原因として、福祉用具(環境面)によるものが少なからずあります。正しい使い方、注意すべき点は、必ず押さえておきましょう。
本誌では事業所全体で取り組みたい利用者が使う福祉用具の情報共有のしかたを具体的に解説しています。
監修/北田信一
看護師。介護支援専門員。東京都立大塚看護専門学校卒業。精神科病院病棟看護師長、看護専門学校専任教員、介護福祉士養成施設専任教員(教務課長)を経て現在、認知症対応型グループホームPAO経堂、デイサービスPAOすがも運営の傍ら、訪問看護ステーションNew Step練馬で訪問看護に携わる。教員時代より日本社会事業大学介護技術講習会主任指導者を務めるなど、介護技術教育にかかわる。協力/(株)エスティサービス世田谷営業所 写真/伏見早織(世界文化社)