ノーリフト®ケアは、持ち上げ・抱え上げ・引きずりなどを廃止し、不良姿勢でおこなわれる作業だけでなく、職員の身体に負担のかかる作業をすべて見直すことを目的としたケアです。一人ひとりの介助技術を高めることだけでなく、事業所の取り組みとしても同時に進めていく必要があります。
連載2回目の『へるぱる 2026 5・6月』では、事業所の腰痛予防対策推進チームの取り組みとしての「リスクマネジメント」を考えます。
リスクマネジメントの実践は、職場のリスクの洗い出しから始めます。上のイラストはその一例。買い物支援で、水や牛乳などの重い物を4階まで階段で運ぶこと、があがりました。他にも、事業所の中で、介助中に、と、利用者の状態だけでなく、自分の健康、職場環境などさまざまな面からのリスクを、職員からあげてもらいます。
あがったリスクをアセスメントし、分析し、対策を立て・検討する。この繰り返しでリスクマネジメントを行うことで「自分の身を守り」「一緒に働く仲間を守る」ことにつなげていきます。誌面では、他にも腰痛にならないための体の使い方も解説しています。
今後の連載でも「事業所の取り組み」と「介助技術」の両方を紹介していきます。ぜひ参考にして、実践してみてください。
監修/一般社団法人 ナチュラルハートフルケアネットワーク
現場で働く全ての人へ安全な働き方ができるための体制づくりと、ケアを受ける全ての人が自立を促進でき、二次障害をつくらない環境やケアを広げるための活動を全国で行っている。
担当/下元佳子・福島寿道・安武哲宏
イラスト/morockme

