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【事故再発防止】分析に必要な視点を知る

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【事故再発防止】分析に必要な視点を知る

気を付けていても事故が起きてしまったとき、再発防止のためにはどのような視点から事故を振り返ればよいでしょうか?

24時間365日、利用者を守るために

実際の現場で起こる事故は、さまざまな要因が複雑に絡み合って発生しているもの。だからこそ、「もっと注意する」「何度も確認する」といった漠然とした対策では、再発を防ぐことは難しいのです。事故の背景にある問題点は、事例によってまったく異なるものだと理解しておきましょう。

また、介助方法の見直しは大切ですが、介護者がいるときにだけ事故が起きなければいいというわけではありません。自宅で暮らす利用者の生活を守るためには、ホームヘルパーが訪問していないときにも効果的な予防策を取ることが大切です。「24時間365日、利用者の生活を守る」という意識を持つことは、利用者の自立支援にもつながります。

分析結果や改善策は各書類へ反映しておく

分析の結果、どのようにサービスを改善するべきかが明確になったら、訪問介護計画書や手順書などの書類に反映します。ケアプランの変更は、ケアマネジャーに相談・依頼する必要があります。また、事故が発生した際の対応や連絡経路についても、関係者で共有のうえ明記しておくようにしましょう。

変更した書類に基づいてサービスを提供することで、どのホームヘルパーが訪問してもより安全性の高いケアを実現できます。さらに、利用者や家族、関係者が検討を重ねて納得したサービス内容や手順を遵守していることの証明にもなります。結果的に、事故やトラブルが発生してしまったとき、それがホームヘルパーを守ることにもつながります。

本誌では事故だけでなくヒヤリハット事例の分析のしかたも解説しています。

 

監修/倉井千恵
セコム医療システム株式会社 ケアサービス部課長。看護師、ケアマネージャー。1998年に入社。訪問看護、訪問介護、ケアマネジャーの実務を経て、現職。在宅介護を展開する部署で、おもに組織作り、人材の育成を担当。

イラスト/みやれいこ

この記事は『へるぱる 2019年7・8月号』に掲載されています

巻頭特集は「福祉用具を見直そう!」です。介護ベッド、車いすなどの基本の福祉用具の使い方として、“意外に知られていない機能”プロの介護職として知っておきたいことを改めて考えます。

また、高齢者の脱水・熱中症が毎年問題になっていますが、その早目の対策&「事故再発防止」を、研修特集としてお届けします。

へるぱる2019年7・8月号

特集内容

巻頭特集

利用者に合った使い方、できていますか?

福祉用具を見直そう!

研修特集1

早め早めが何より重要!

脱水・熱中症予防

研修特集2

個別の分析が

事故再発防止につながる!

  • 症状別介護の基本[第3回]
    ─脳血管障害─
  • 「自立支援」と「重度化防止」の観点で読み解く
    老計第10号[第3回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[第3回]
  • これからのホームヘルパーに求められる
    服薬の知識[第3回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け
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