近年、AIの進化などで社会は大きく変わりつつあり、訪問介護にもICT化の波が押し寄せています。そんな時代に、介護の質を大切にするとともに、ICTをうまく活用して限られた時間や人材を有効に生かしていくためにできることは何なのか。ICT時代だからこそ、改めて書類作成とアセスメントの意味を考えてみましょう。
まず、訪問介護の要とも言える「サービス提供責任者の担っている役割」を研究した厚生労働省の調査結果を見てみます。事業所からは下記のような課題が挙げられています。
- 事務作業が多く、利用者や職員に向き合う時間が取れない
- 業務を効率的に進めるためのタイムマネジメントやタスク管理等のスキルが自身に不足している
- 訪問介護員が不足しており、サービスに入る必要がある
- 事業所においてICT活用などの業務効率化の取組が進んでいない など
皆さんも同じ課題を抱えていませんか?
誌面では、上記の悩みを解決するためにも、介護過程のサイクルを改めて確認し、そもそも“利用者の望む生活”を実現するために大切なことは何か、を考えます。そして、実際に訪問介護の現場で介護ソフトを導入した経験を持つ田尻先生と、介護のコミミ(介護ICTツール検索プラットフォーム)で様々な相談に応じている早坂先生と共に、ICTは本当に必要か?を改めて考えます。これから、という方も、迷っている方も、もう導入している事業所の方も、ぜひ『へるぱる 2026 9・10月』をお手に取って一緒に考えてみませんか。
監修/田尻 亨
全国ホームヘルパー協議会 会長、熊本県ホームヘルパー協議会 会長。社会福祉法人 熊本市社会福祉事業団 ヘルパー事業統括。訪問介護事業所の管理者・サービス提供責任者としてアセスメントや書類作成に携わり、ICT導入を推進した経験をもつ。介護福祉士、介護支援専門員。厚生労働省の各種検討会の有識者委員、介護福祉士実務者研修などの講師も務める。
監修/早坂 祐哉(P.12~17)
株式会社GiverLink(ギバーリンク)代表取締役。大手介護ソフト会社で営業成績全国1位を獲得した後、2020年1月に「介護のテクノロジーを最適化する」というミッションを掲げ、GiverLinkを仙台市で設立。介護ICTツール検索プラットフォーム『介護のコミミ』を運営するほか、行政向けの講演活動などでも活躍。東北福祉大学で講師も務める。

