だ液の分泌を促すためのケアを紹介します。理学療法士や歯科医師など専門職の指導のもとで行うようにしましょう。
3つのだ液腺をマッサージすることで、だ液が出やすくなります。食事の前のちょっとした時間にマッサージをする習慣をつけるなど、継続してもらうことが大切です。
耳下腺
ほおと耳たぶの間に人差し指から小指の4本の指を当てて、上の奥歯の辺りから前方へ円を描くように回す(10回程度)。
顎下腺
あごの骨の内側のやわらかい部分に指を当て、耳の下からあごの先まで、5カ所ほど押す(5回ずつ程度)。
舌下腺
あごの真下で、両手の親指をそろえて、突き上げるように押す(10回程度)。
本誌では日常生活の中で自然にできるケアを、実例を交えながら紹介しています。
堀 美智子
薬剤師。帝京大学薬学部医薬情報室を経て、1998年医薬情報研究所/(株)エス・アイ・シー設立に参画。現在は医薬情報部門責任者。東京・八王子「公園前薬局」店頭にも立ち、生活者の視点から医薬情報を発信している。著書に『介護職必携! お年寄りの薬おたすけブック』(メディカ出版)、『処方せん・店頭会話からの薬剤師の臨床判断 』(じほう)などがある。イラスト/佐藤加奈子