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【虐待防止】適切なケアを提供する訪問介護の2つのポイント

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【虐待防止】適切なケアを提供する訪問介護の2つのポイント

「利用者や家族の気持ちを尊重すること」と「介護のプロとして必要なケアを提供すること」を両立するために、大切な2つのポイントを知っておきましょう。

介護職と利用者の思いにはズレがある

利用者や家族の「気持ちは大切にしたいけれど、ケアに影響が出ないかな?」と感じた人もいるでしょう。確かに、利用者や家族の思いを優先しようとすると、必要な介護サービスを提供することが難しくなってしまうケースも考えられます。

そもそも、「介護職が目指すケア」と「利用者が望むケア」の間には、ズレが生じることが多いもの。例えば、ホームヘルパーは自立支援を目指し「自力で食事を摂ってほしい」と思っているのに、利用者は「手が疲れるから食べさせてほしい」と思っているケースなどは珍しくありません。

どちらかを選ぶよりも「第三の道」を考えよう

介護職や家族と利用者の思いに異なる点があったとき、「どちらを優先しよう?」と悩んでしまうかもしれません。しかし、自立支援を目指したケアをあきらめることも、利用者の思いを無視することも、介護のプロとして望ましい態度ではないでしょう。

大切なのは、どのように対応するのがその利用者にとって最適かという、“第三の道”を考え抜くこと。簡単ではありませんが、よりよいケアへつなげるためのきっかけととらえ、前向きに考えてみましょう。

本誌では、不快に感じる5つの虐待事例や、虐待を防L/するポイント、虐待について考えるワークショップの具体的なE/法を紹介しています。

 

監修/山田祐子
日本大学文理学部社会福祉学科教授。日本高齢者虐待防止学会事務局長・理事。かながわ高齢者あんしん介護推進会議高齢者虐待防止部会委員長。社会福祉学の視点から、高齢者虐待の実践的な研究やマニュアル作成に携わる。著書に『家族介護と高齢者虐待』(一橋出版)など。

イラスト/しまだ・ひろみ

この記事は『へるぱる 2019年9・10月号』に掲載されています

巻頭特集は「実施指導」です。実地指導を慌てず迎えるための心構えや、そもそも何のために行われるかを考え、日頃の業務を見直す機会と捉えて前向きに捉えようという特集です。

研修特集は、近年残念ながら増加傾向にある「虐待」。老計第10号の解説、身体介助術、料理レシピ、介護ニュースなどの新連載も、益々好評です。

へるぱる2019年9・10月号

特集内容

巻頭特集

これで怖くない!

実地指導は慌てず迎える

研修特集1

“知らない”ではすまない

交通ルールの基本

研修特集2

虐待防止は

「利用者の思い」を起点に

  • 症状別介護の基本[第4回]
    ─言語障害・聴覚障害・視覚障害─
  • 「自立支援」と「重度化防止」の視点で読み解く
    老計第10号[第4回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[番外編]
  • これからのホームヘルパーに求められる
    服薬の知識[第4回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け
    知っとこ! 介護ニュース
  • 知っておきたい
    障害者への支援 いろはの“い”
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