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熱めのお風呂を希望する利用者への対応

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熱めのお風呂を希望する利用者への対応

Q 熱めのお風呂を希望しますが、要介護の利用者には体に悪いと思います。このまま続けていいのでしょうか?

もともと習慣的に熱めのお風呂に入っていたそうで、「設定温度は44℃で」といわれています。お湯がはねると熱いため、ホームヘルパーも音を上げています。健康面で問題がないのかも心配です。

A 好みは尊重したいところですが、体に与える影響を説明し、控える方向で支援しましょう。

要介護の高齢者の場合、何らかの疾患があり、熱いお風呂や長湯などによって体に悪影響を及ぼすことが多々あります。利用者が納得できるように理由を伝え、適切な状態・環境での入浴介助を目指しましょう。

【こう考えよう】

入浴介助をする場合、好みよりも安全性を優先しなければなりません。まずは主治医の意見書で、適切なお湯の温度に触れてもらいましょう。記載がなければ、後からでも確認できます。「お医者さんから言われているので」と伝えれば、利用者も納得しやすいものです。

疾患に影響がなかったとしても、一般的に高齢者は皮膚が弱く、熱いお風呂の後に皮膚が乾燥し、場合によってはかゆみなどにつながることがあります。そのあたりも含めて説明しましょう。

また、お風呂上がりに水をかける習慣のある利用者もいますが、同様に懸念される影響を説明し、避けてもらうように努めましょう。

本誌では、入浴介助や清拭の際に迷いがちな事例と対応方法について詳しく解説しています。

 

監修・執筆/能本守康
介護福祉士、主任介護支援専門員、相談支援専門員、日本ケアマネジメント学会認定ケアマネジャー、日本介護支援専門員協会常任理事、(株)ケアファクトリー代表取締役などを務める。著書に『Q&A 訪問介護サービスのグレーゾーン第3次改訂版』(ぎょうせい)などがある。

イラスト/藤原ヒロコ

この記事は『へるぱる 2019年9・10月号』に掲載されています

巻頭特集は「実施指導」です。実地指導を慌てず迎えるための心構えや、そもそも何のために行われるかを考え、日頃の業務を見直す機会と捉えて前向きに捉えようという特集です。

研修特集は、近年残念ながら増加傾向にある「虐待」。老計第10号の解説、身体介助術、料理レシピ、介護ニュースなどの新連載も、益々好評です。

へるぱる2019年9・10月号

特集内容

巻頭特集

これで怖くない!

実地指導は慌てず迎える

研修特集1

“知らない”ではすまない

交通ルールの基本

研修特集2

虐待防止は

「利用者の思い」を起点に

  • 症状別介護の基本[第4回]
    ─言語障害・聴覚障害・視覚障害─
  • 「自立支援」と「重度化防止」の視点で読み解く
    老計第10号[第4回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[番外編]
  • これからのホームヘルパーに求められる
    服薬の知識[第4回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け
    知っとこ! 介護ニュース
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    障害者への支援 いろはの“い”
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