ポイント
- すべてをホームヘルパーが担うのではなく、できる部分は自身で行ってもらうことが大切です。このような記載があることで、「Kさんは何ができるのか」を明確に共有することができますね。
- 風呂上りには冷たい飲み物を飲むというイメージがありますが、Kさんは常温を好むよう。このように、手順書には「その人ならではのこだわり」を意識して書けるとよいでしょう。
- ホームヘルパーが残薬表で薬を管理するだけでなく、おくすりカレンダーを使用して、Kさんにも理解しやすいよう情報を“見える化”していることがわかる記載です。
- 転倒のおそれがあるKさんをサポートするうえで、非常に大切な情報です。特にポイントとなるこのような記載には、下線を引くなどして目立つようにしてもいいですね。
本誌では、「手順書」の他「アセスメント表」「訪問介護計画書」「サービス提供記録」「モニタリングシート」など、よりよいケアにつながる書類作成のポイントを実例と共に解説しています。
監修/柴田範子(しばた・のりこ)
NPO法人「楽」理事長として、小規模多機能型居宅介護「ひつじ雲」、サテライト事業所「くじら雲」を運営する。神奈川県社会福祉審議会委員。元・東洋大学ライフデザイン学部准教授。『イラストでわかる介護職のためのきちんとした言葉のかけ方・話の聞き方』など、著書も多数。