ポイント
- 本人と家族を分けて意向を記載できる欄があるとわかりやすくなります。
- 視力・聴力などは、右と左のどちらについてなのか、どのような問題があるのかといった点を、コメントを追加したり図で指し示したりするとわかりやすくなります。
- 医療情報は、病名・病院名・かかりつけ医の名前などのほかに、使用している薬剤についても記載しておきましょう。
- 利用者の状況に応じて記録できるよう、普通食のほかにソフト食などの項目を用意してみましょう。「とろみ剤使用」などと書き添えるのもいいですね。
- 「しない」と「できない」は、必ずしもイコールではありませんから、違いがわかるように項目を設けたり、特記事項の欄を活用したりしてみましょう。また、時間がかかりすぎてできないのか、心理的な問題でできないのかといった違いにも目を向けられるといいですね。
柴田範子(しばた・のりこ)
NPO法人「楽」理事長として、小規模多機能型居宅介護「ひつじ雲」、サテライト「くじら雲」を運営する。神奈川県ボランタリー活動推進基金審査会委員。元・東洋大学ライフデザイン学部准教授。『イラストでわかる介護職のためのきちんとした言葉のかけ方・話の聞き方』など、著書も多数。イラスト/仲野みどり