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ヘルパーが認知症利用者と接するポイント【1】

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ヘルパーが認知症利用者と接するポイント【1】

現場での経験をもとにした、認知症の利用者と接する際のポイントを取り上げます。具体的な対応も紹介していますので、自身のケアを振り返りながら今後のサービスに活かしてください。

何を言われても穏やかに受けとめる

認知症の人は、相手の表情や気持ちを敏感に察する傾向にあります。ですから、どんなときでも、まずは笑顔を忘れないようにしましょう。表情だけ取り繕っても本心は伝わってしまうものです。“心の中から”を意識してください。サービス中に困ったことが起きた場合も、ホームヘルパーが穏やかに接すれば、安心して落ち着いてくれることがあります。

利用者のペースに合わせてとにかく話を聞く

最初に信頼関係を築くことが大切です。そのためにも、少しずつ会話を重ねていきましょう。その際、利用者が言葉に詰まったり、すぐに返答しないと、「○○ということですか?」など、先走って会話を進めてしまうことがあるかもしれません。しかし、利用者からすると、自分のペースを崩され否定されたような気持ちになります。認知症の人と話す際は、基本的に聞き手にまわり、傾聴する姿勢を忘れないようにしましょう。

会話のきっかけになるキーワードを見つけよう!

表情や声かけの仕方も重要ですが、利用者には、それぞれきっかけになる言葉があるものです。「昨日、息子さんがいらしたのですか?」「お庭の盆栽、素敵ですね」など、利用者が心を開くキーワード(家族、趣味、仕事など)を出すと、その後のケアがうまくいくことが多いです。逆にマイナスに働くワードもあるので、会話を重ねて探っていきましょう。

 

監修/小沼 巧
ウエルシア介護サービス株式会社 茨城町営業所 訪問介護 サービス管理者。2014年に入社後、サービス全般に関する管理・調整、1人ひとりの思いに寄り添ったサービスの提供に努めている。

イラスト/タナカユリ

この記事は『へるぱる 2018年5・6月号』に掲載されています

いよいよ、新しい介護保険制度が、この4月からスタートします。訪問介護の現場には、どんな影響があるのか? を、3・4月号から、連載形式でわかりやすく紐解いていきます。他にも、「あいまいゾーン」「老計第10号」「書類の実例集」などの人気連載に、介護食の工夫 などの特集を組み合わせ、ますます“現場で使える役立つ”へるぱる を追求していきます。

へるぱる2018年5・6月号

特集内容

巻頭特集

介護食の工夫で

食べられるものが多くなる!

研修特集1

ネット時代のプライバシー保護

個人情報を守るために

研修特集2

ホームヘルパーだからできる

認知症ケア

  • もう悩まない!
    サービス中のあいまいゾーン[第6回]
  • 基本の介助術[第2回]
    着替えをマスターしよう!
  • 「老計第10号」ポイントはここ![第2回]
  • ホームヘルパーが知っておきたい!
    医療の知識[第5回]―誤嚥とその予防―
  • 2018年 介護保険制度改正で訪問介護はどうなる?[第2回]
  • サービス提供責任者がイキイキ
    働きやすい事業所づくりの秘訣[第2回]
  • こうしたらうまくいった!
    ホームヘルパー奮闘体験
  • みんなの声を聞かせて!
    へるぱるカフェ ―愛すべき ヘルパーな日々―
  • 実例集[第2回]訪問介護計画書
    アセスメントを生かすコツ
  • おたよりお待ちしてます!
  • 訪問しました!
    キラキラ へる★ぱる
  • へるぱるPICK UP
  • 切り取って使えます!
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