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ヘルパーが認知症利用者と接するポイント【2】

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ヘルパーが認知症利用者と接するポイント【2】

「サービスをしに行く」ではなく「お話をする」姿勢で

実際はサービスをするために訪問しているのですが、それを前面に出してしまうと「急に家に来て、勝手にいろんなことをする」と受け取られてしまうこともあります。信頼関係ゼロからスタートするので、まずは話をして、なじんでいくことから始めましょう。“何かをやりに来る人”では受け入れてもらえなかったときに“話をしに来る人”という姿勢で接してうまくいったケースもあります。

“自立支援”が基本。できることを奪わない

認知症であっても、できることはたくさんあります。備わっている能力を活かし、できることを探しながら支援しましょう。「昨日できたことが急にできなくなる」こともあるので、個別に症状と心を理解し、「できないことは要求しない。できるはずのことは奪わない」という姿勢で関わっていきましょう。

不可解な行動があれば理由を探り、共有する

認知症の人のケアでは、突然、いつもと違う行動に遭遇することがあります。そうした場合も、まずは慌てず落ち着いて対応しましょう。「どうしましたか?」と、やさしく声をかけてください。その後は同調し、「大変ですね」「困りましたね」と、寄り添いながら、少しずつ会話を重ねて理由を探ります。何の目的もなく、不可解な行動に出ることは基本的にありません。気づいたことを事業所に報告し、ケアマネジャーや家族にも伝えてもらい、利用者を支える全員で共有します。

 

監修/小沼 巧
ウエルシア介護サービス株式会社 茨城町営業所 訪問介護 サービス管理者。2014年に入社後、サービス全般に関する管理・調整、1人ひとりの思いに寄り添ったサービスの提供に努めている。

イラスト/タナカユリ

 

この記事は『へるぱる 2018年5・6月号』に掲載されています

いよいよ、新しい介護保険制度が、この4月からスタートします。訪問介護の現場には、どんな影響があるのか? を、3・4月号から、連載形式でわかりやすく紐解いていきます。他にも、「あいまいゾーン」「老計第10号」「書類の実例集」などの人気連載に、介護食の工夫 などの特集を組み合わせ、ますます“現場で使える役立つ”へるぱる を追求していきます。

へるぱる2018年5・6月号

特集内容

巻頭特集

介護食の工夫で

食べられるものが多くなる!

研修特集1

ネット時代のプライバシー保護

個人情報を守るために

研修特集2

ホームヘルパーだからできる

認知症ケア

  • もう悩まない!
    サービス中のあいまいゾーン[第6回]
  • 基本の介助術[第2回]
    着替えをマスターしよう!
  • 「老計第10号」ポイントはここ![第2回]
  • ホームヘルパーが知っておきたい!
    医療の知識[第5回]―誤嚥とその予防―
  • 2018年 介護保険制度改正で訪問介護はどうなる?[第2回]
  • サービス提供責任者がイキイキ
    働きやすい事業所づくりの秘訣[第2回]
  • こうしたらうまくいった!
    ホームヘルパー奮闘体験
  • みんなの声を聞かせて!
    へるぱるカフェ ―愛すべき ヘルパーな日々―
  • 実例集[第2回]訪問介護計画書
    アセスメントを生かすコツ
  • おたよりお待ちしてます!
  • 訪問しました!
    キラキラ へる★ぱる
  • へるぱるPICK UP
  • 切り取って使えます!
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