利用者に対するサービスを行っている最中に、ヒヤリとしたりハッとしたりした経験はありませんか?この「ヒヤリ・ハット」こそ、大切な警告なのです。
たとえば、ベッドから車いすへの移乗の際、利用者が床に落ちそうになったり、腕を支えながら歩いていて、利用者が転びそうになったり、食器を調理中に落としそうになったり……、誰しも一度や二度は、そのような経験があるはず。このような事例を現場から集め、研修に生かせば、トラブルを未然に防ぐ予防策となります。
大切なのは、「大事に至らなくて、よかった」で済まさず、今後に生かすこと。その重大さを伝えるのが、ハインリッヒの法則です。
監修/柏瀬美奈子
ヒューマンライフケア株式会社・人事部 育成担当 ジュニアマネジャー。介護福祉士。施設介護、通所介護、訪問介護などの職を経て、人材育成、資格講座の講師を担当。2013年より現職に就き、研修企画、業務開発などに従事。これから「介護」を目指す人の熱い想いを支え、その教育・研修を提供することで、地域・社会への貢献を果たしている。取材・文/寺尾まり イラスト/しまだ・ひろみ