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食中毒・感染症予防【3】自尊心を傷つけない

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食中毒・感染症予防【3】自尊心を傷つけない

できないことを助けるのがホームヘルパーの務めですが、手助けされると「あなたにはできない」と烙印(らくいん)を押されたように感じる利用者もいます。信頼関係を損なわないよう気をつけましょう。

やっていることを否定せず反応を見ながらサポートを

整理、清潔などの感覚には個人差があります。ホームヘルパーが「ちょっと不潔かも」と思っても、利用者はその環境でこれまで暮らしてきたのです。食中毒や感染症を予防するため、そのリスクを査定する必要はありますが、「不衛生だから、捨てましょう」では、利用者は自分のそれまでの生活や価値観を否定されたように感じるかもしれません。その人の生活歴や普段の言動を参考にアプローチの仕方を考え、自尊心を守りながらケアしていきましょう。

多くの女性にとって台所は特別な場所

「長年毎日使っている台所は私の大切なお城」と感じている人は多いものです。そのお城に他人の目や手が入ることに抵抗を感じるのは当然でしょう。台所はいわば自尊心の塊のような場所。より注意を払ってください。とはいえ、食中毒を引き起こしては困ります。ですから、「食中毒が心配な季節なので、まな板を消毒しませんか」など、必要性を説明し、利用者に納得してもらうことが大事です。

 

監修/倉井千恵
セコム医療システム株式会社 ケアサービス部課長。看護師、ケアマネージャー。1998年に入社。訪問看護、訪問介護、ケアマネジャーの実務を経て、現職。在宅介護を展開する部署で、おもに組織作り、人材の育成を担当。

文/植田晴美 イラスト/岡村奈穂美

 

この記事は『へるぱる 2018年7・8月号』に掲載されています

ミスや事故が起きてしまった時、どうすれば“利用者からのクレーム”まで発展しないようにできるか。それは、直後からの対応にかかっています。何に気をつけるべきか。具体的な事例と、考え方から探ります。研修資料としても使える特集です。
他にも、おむつトラブル、食中毒・感染症予防、介護保険改正の最新情報、老計第10号の解説、書類の実例集など、訪問介護ならではの役立つ内容を、わかりやすく解説します。

へるぱる2018年7・8月号

特集内容

巻頭特集

事例から対応のポイントを知る

「クレーム」を発生させない!深刻化させない!

研修特集1

基本の予防策にプラスして実践!

食中毒・感染症から利用者を守ろう!

研修特集2

おむつトラブル

解決は5つの視点で考える!

  • 基本の介助術[第3回]
    排泄ケア・おむつ交換をマスターしよう!
  • もう悩まない!
    サービス中のあいまいゾーン[第7回]
  • 「老計第10号」ポイントはここ![第3回]
  • ホームヘルパーが知っておきたい!
    医療の知識[第6回]―口腔内の衛生―
  • 2018年 介護保険制度改正で訪問介護はどうなる?[第3回]
  • サービス提供責任者がイキイキ
    働きやすい事業所づくりの秘訣[第3回]
  • こうしたらうまくいった!
    ホームヘルパー奮闘体験
  • みんなの声を聞かせて!
    へるぱるカフェ ―愛すべき ヘルパーな日々―
  • 実例集[第3回]手順書
    手順書に必要なことは?
  • おたよりお待ちしてます!
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