ポイント
- 「サービスの内容と手順」と「留意事項」が仕切られていて読みやすくなっています。いつものホームヘルパーが急な休みになったようなときも、留意事項に詳細が記されていれば戸惑わずに業務を進めることができます。
- 通院の介助については、どこまでがホームヘルパーの役割か明確にしておきましょう。病院までの往復は介護保険で賄えますが、診察に付き添うような場合は自費負担となります。老計第10号の1-3-3(通院・外出介助)をよく理解したうえで、手順書をまとめましょう。
- たとえ短い待ち時間であっても、酸素療法を受けているAさんには常にリスクがあることを認識しておきましょう。酸素ボンベの確認と、Aさんへの目配り・声掛けを怠らず、病院の医療従事者にも協力を仰げるといいですね。
- 在宅酸素療法を受けるAさんにとって、外出は想像以上に体力を消耗するもの。帰宅後は必ず体調チェックを行うようポイントを示しておくほか、手洗い・うがい・水分補給の促しも忘れないように記載しておきましょう。
柴田範子(しばた・のりこ)
NPO法人「楽」理事長として、小規模多機能型居宅介護「ひつじ雲」、サテライト「くじら雲」を運営する。神奈川県ボランタリー活動推進基金審査会委員。元・東洋大学ライフデザイン学部准教授。『イラストでわかる介護職のためのきちんとした言葉のかけ方・話の聞き方』など、著書も多数。