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睡眠の疑問【2】不眠の場合は睡眠薬をもらえばいい?

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睡眠の疑問【2】不眠の場合は睡眠薬をもらえばいい?

利用者の生活に最も近い介護サービスを提供する訪問介護者だからこそ、知っておきたい医療の知識をお届けします。今回は、睡眠を取り上げます。

Q 不眠があった場合は、睡眠薬をもらえばいい?

A 上の表のように不眠の原因はさまざまです。それぞれの原因に合った対応が必要です。

介護場面での気づきの重要性

利用者の言葉や様子から不眠の可能性を感じたら、「不眠以外に何か症状がないのか」や「どんなふうに眠れないのか」を聞いてみましょう。それが不眠改善の糸口となります。

昼間の居眠り

中途覚醒や熟睡障害などの不眠症のほか、過眠症の可能性も考えられます。利用者の生活リズムを整えながら、場合によっては、医療機関に相談します。

手や足にひっかき傷がある

皮膚の乾燥によるかゆみが原因で、不眠が生じている可能性があります。皮膚科に相談して、スキンケアを行ってみましょう。

咳や鼻づまり

咳や鼻づまりも不眠の原因となります。呼吸器科や耳鼻咽喉科に相談し、対応してもらいましょう。また、空気清浄機などの利用も改善策の一つです。

 

堀 美智子
薬剤師。帝京大学薬学部医薬情報室を経て、1998年医薬情報研究所/(株)エス・アイ・シー設立に参画。現在は医薬情報部門責任者。東京・八王子「公園前薬局」店頭にも立ち、生活者の視点から医薬情報を発信している。著書に『介護職必携!お年寄りの薬おたすけブック』(メディカ出版)、『処方せん・店頭会話からの薬剤師の臨床判断』(じほう)などがある。

イラスト/みやれいこ

 

この記事は『へるぱる 2018年9・10月号』に掲載されています

介護職に求められる医療の知識は、どういうことなのか? 高齢者の体と心の変化を知って、観察することが求められていますが、具体的にどこを見ればいいのか? をわかりやすく学べる内容です。

他にも、緊急時の備えについて、介護職による“虐待”の芽は、どうやって早期に摘むかを研修特集としてお届けします。“書類”実例集では「サービス提供記録」を取り上げ、事例をもとに図解、理解を深めます。

へるぱる2018年9・10月号

特集内容

巻頭特集

ケアマネジャー&医療職との連携を目指して!

ホームヘルパーに求められる医療の知識とは?

研修特集1

現場で慌てないために

緊急時に備えていますか?

研修特集2

“虐待”の芽を摘むために

日々のケアからできること

  • もう悩まない!
    サービス中のあいまいゾーン[第8回]
  • 基本の介助術[第4回]
    排泄の介助をマスターしよう!
  • 「老計第10号」ポイントはここ![第4回]
  • ホームヘルパーが知っておきたい!
    医療の知識[第7回]―睡眠―
  • 2018年 介護保険制度改正で訪問介護はどうなる?[第4回]
  • サービス提供責任者がイキイキ
    働きやすい事業所づくりの秘訣[第4回]
  • こうしたらうまくいった!
    ホームヘルパー奮闘体験
  • みんなの声を聞かせて!
    へるぱるカフェ ―愛すべき ヘルパーな日々―
  • 実例集[第4回]サービス提供記録
    自由記述欄の書き方
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