94歳でひとり暮らしのSさんは、認知症で要介護2の女性。ポータブルトイレを理解できず、失禁が続く日々。「トイレ」と書いた紙を貼ったり、座ってみせたり、工夫を続けますが……。
9月×日 訪問3回目
前回同様、「おしっこをしませんか」と声をかけたけど、「これはトイレではない」と動かない。「トイレですよ」とふたを開けて見せても納得してくれない。何か手立てを考えなきゃ!
9月×日 訪問7回目
“トイレ”と紙に書いて貼ったり、便座に座って見せたり、いろいろ取り組んでいるけど、うまくいかない。他にどうすれば……。
10月×日 訪問15回目
どうにか現状を変えたい! その思いから、ふと「私が本当に排泄してみよう」と、Sさんの目の前で用を足すことに。ジョ~ッという音に目を丸くしつつ、「ここでしていいのね」と納得してくれた!
解決!
実際に自分が排尿するところを見せたら納得してもらえ、ポータブルトイレを使ってくれるように。
※紹介している内容は、事実をもとに一部編集しています。
イラスト/山口まく