口の中は最大のプライベートスペース~変化に気づきにくいことを意識する~
ホームヘルパーは、利用者の日頃の生活に一番近い距離で支援を行う介護専門職です。だからこそ、口腔ケアにおける上記の3つのポイント、特に利用者の変化にいち早く気づくことができます。
口の中は、利用者にとって、他人に簡単に見せられないプライベートスペースであるという意識が強くある場所です。ですから、口の中を知るためには、利用者やその家族との信頼関係がとても大切になります。
また、他の身体疾患に比べ、つい放置してしまいがちになるのが口の中の変化です。利用者からの訴えがなければ、口の中で何が起きているのか、誰も(場合によっては利用者自身も)わからないままです。
そうならないためにも、ホームヘルパーは、これまでよりもう一歩踏み込んで、利用者の口腔状態を知るための行動を訪問時に実践してみましょう。
『へるぱる2018 11・12月』では他の口腔の問題についても取り上げています。
監修/小玉 剛
公益社団法人日本歯科医師会・常務理事。こだま歯科医院・院長。歯学博士。1985年、こだま歯科医院を開設。東京医科歯科大学歯学部講師、東京医科歯科大学歯学部附属歯科技工士学校講師をはじめ、明治薬科大学客員教授などを歴任後、2016年より公益社団法人日本歯科医師会常務理事に就任。