Q 実地指導に関する新しい動きって?
ところで、今年5月に厚生労働省から出された、実地指導に関する通知はご存じですか?これは、増加する介護保険事業所に対して、円滑で効率的な実地指導をおこなうための指針で、都道府県や市町村向けに出されたものです。
全体を要約すると、いずれも今までと比較して負担の軽減を図る内容になった分、各事業所に対し、指導の標準化によって効率的に実地指導をおこなうことを狙いとしたものといえます。もちろん、負担が軽減されたからといって、手を抜いてよいわけではありません。
むしろ、実地指導は必ず受けなければならないのですから、目的と仕組みをよく理解して、普段から備えておくことが肝心です。そこで、この特集では実地指導を日々の業務を見直すチャンスととらえ、具体的な対応や考え方を紹介していきます。
※「介護保険施設等に対する実地指導の標準化・効率化等の運用指針について」(老指発0529第1号)
本誌では、「実地指導の標準化・効率化等の運用方針」の概要(一部)について6つのポイントを紹介しています。
監修・執筆/能本守康
介護福祉士、主任介護支援専門員、相談支援専門員、日本ケアマネジメント学会認定ケアマネジャー、日本介護支援専門員協会常任理事、(株)ケアファクトリー代表取締役などを務める。著書に『Q&A 訪問介護サービスのグレーゾーン 第3次改訂版』(ぎょうせい)などがある。イラスト/細川夏子