Tさん(40歳)
サービス提供責任者
【東京都杉並区】
Q 通知を受け取ってから準備期間はどうだった?
4人でチームをつくって進めました
以前にも事業所としては経験がありましたが、今回は初めてリーダーとして担当。うちの事業所は、プロジェクトごとにチームをつくります。実地指導も他の3人のメンバーと作業を分担し、週1回はミーティングを開いて進捗状況を共有していたので、無理なく準備できました。
Q 当日はどうだった?
通知書に合わせて書類に番号を振り、わかりやすく用意しました
メンバーが4人いるといっても、普段の業務もあるので、入れ替わり立ち替わりで対応しました。そのため、「この資料見せてください」と言われたときにサッと用意できるよう、順番通りに付箋を貼り、誰が立ち会っても困らないようにしました。結果、予定より30分ほど早く終わりました。
Q どんなことを指摘、指導された?
「よく整ってますね」とお褒めの言葉をもらいました
誤字脱字など、細々とした修正箇所はありましたが、前回の経験もあり、準備に時間をかけたので、これといってなかったです。「大丈夫だろう」と思ってはいたものの、無事に終わりホッとしました。
Q 経験した感想は?
法令の重要性をあらためて実感!
指導担当の役所の方々が、介護保険六法を片手に書類の不備を確認する様子を見て、「やっぱり基本になるのは法令だ」と思いました。実際、「この書類は介護保険法にあるように~」などと説明を受けました。
Q 実地指導後、現在の業務に活かしていることは?
「何のために必要な書類か」を意識できるように
今まで漠然とまとめていた書類も、目的や求められていることがわかったおかげで、「どう書くべきか」「法令にのっとっているか」を考えながら取り組めるようになりました。
本誌では、具体的な実地指導の通知書の内容や、おもな事前提出書類や、当⽇に準備すべき書類や資料リストなども紹介しています。
監修・執筆/能本守康
介護福祉⼠、主任介護⽀援専⾨員、相談⽀援専⾨員、⽇本ケアマネジメント学会認定ケアマネジャー、⽇本介護⽀援専⾨員協会常任理事、(株)ケアファクトリー代表取締役などを務める。著書に『Q&A 訪問介護サービスのグレーゾーン 第3次改訂版』(ぎょうせい)などがある。
イラスト/細川夏⼦