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【虐待防⽌】ホームヘルパーが利⽤者から受ける虐待

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【虐待防⽌】ホームヘルパーが利⽤者から受ける虐待

利用者が虐待を受けるケースだけでなく、ホームヘルパーが利用者やその家族などから虐待を受ける場合についても、解決のために事業所一丸となって取り組むことが大切です。

「我慢すればいい」で終わらせるのはNG

介護現場では、利用者や家族からホームヘルパーが虐待を受けるというケースが少なからず存在します。「我慢すればいい」「このくらいはしょうがない」とみなされがちですが、利用者と同じように、ホームヘルパーの尊厳を守ることは非常に重要です。もし事態を放置すれば、被害を受けたストレスが利用者に向かったり、疲れ果てて離職につながったりする可能性もあります。

特に、利用者宅へ一人で訪れることの多いホームヘルパーについては、管理者や同僚が被害に気づくのが難しいもの。だからこそ、不快な思いや怖い思いをしたホームヘルパーが、迷わず相談できるような職場づくりが大切なのです。

事業所として解決する課題だと考えよう

虐待の事実がわかったとき、「被害を受けた個人だけの問題」と考えたり、そのホームヘルパーを責めたりするのはやめましょう。虐待の原因が、その人だけの責任ということはあり得ません。むしろ、事業所全体で対応すべき課題としてとらえ、チームで解決を図る必要があります。

高齢者への虐待を防ぐときと同じように、ケアプランに立ち返って、さまざまな角度から議論を重ねていきましょう。また、ホームヘルパーがどのような支援を望んでいるか、事業所として把握することも大切です。

本誌では、虐待防⽌のためのコピーして使える研修ノートを掲載していますのでご活⽤ください。

 

監修/⼭⽥祐⼦

⽇本⼤学⽂理学部社会福祉学科教授。⽇本⾼齢者虐待防⽌学会事務局⻑・理事。かながわ⾼齢者あんしん介護推進会議⾼齢者虐待防⽌部会委員⻑。社会福祉学の視点から、⾼齢者虐待の実践的な研究やマニュアル作成に携わる。著書に『家族介護と⾼齢者虐待』(⼀橋出版)など。

イラスト/しまだ・ひろみ

この記事は『へるぱる 2019年9・10月号』に掲載されています

巻頭特集は「実施指導」です。実地指導を慌てず迎えるための心構えや、そもそも何のために行われるかを考え、日頃の業務を見直す機会と捉えて前向きに捉えようという特集です。

研修特集は、近年残念ながら増加傾向にある「虐待」。老計第10号の解説、身体介助術、料理レシピ、介護ニュースなどの新連載も、益々好評です。

へるぱる2019年9・10月号

特集内容

巻頭特集

これで怖くない!

実地指導は慌てず迎える

研修特集1

“知らない”ではすまない

交通ルールの基本

研修特集2

虐待防止は

「利用者の思い」を起点に

  • 症状別介護の基本[第4回]
    ─言語障害・聴覚障害・視覚障害─
  • 「自立支援」と「重度化防止」の視点で読み解く
    老計第10号[第4回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[番外編]
  • これからのホームヘルパーに求められる
    服薬の知識[第4回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け
    知っとこ! 介護ニュース
  • 知っておきたい
    障害者への支援 いろはの“い”
  • こうしたらうまくいった!
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