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2軒先の温泉施設での⼊浴介助を引き受けてもいい︖

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  • グレーゾーン(あいまい)
  • 入浴
2軒先の温泉施設での⼊浴介助を引き受けてもいい︖

Q 自宅のお風呂が壊れてしまい、2軒先の温泉施設での入浴介助を頼まれました。引き受けていいですか?

たまたま利用者宅の2軒先に日帰り温泉施設があり、歩いて(車いすで)行ってもすぐの距離です。貸切風呂があるので個浴ができ、ホームヘルパーの入館料も払うといっています。こうした条件であれば、対応していいですか?

A 訪問介護は自宅内で提供するサービスです。よって、対応できないと考えられます。

どれだけ条件が整っていたとしても、自宅以外での入浴介助は不適切と判断されるでしょう。

【こう考えよう】

訪問介護は原則として住所地がある自宅内で提供するサービスです。例外的に買い物援助や通院介助がありますが、その場合も“自宅を起点とし、自宅を終点とすること”が要件で、目的を果たすために外出しなければならないという理由で認められています。

その点、入浴介助は自宅の浴室を使用しての対応が想定されています。そのため、介護保険で対応するのであれば、自宅のお風呂が壊れた場合、デイサービスでの入浴や訪問入浴が優先されます。

そのことを説明したうえで、「どうしても温泉施設で入浴したい」というのであれば、すべてを自費対応でおこなうことになるでしょう。

本誌では、⼊浴介助や清拭の際に迷いがちな事例と対応⽅法について詳しく解説しています。

 

監修・執筆/能本守康

介護福祉⼠、主任介護⽀援専⾨員、相談⽀援専⾨員、⽇本ケアマネジメント学会認定ケアマネジャー、⽇本介護⽀援専⾨員協会常任理事、(株)ケアファクトリー代表取締役などを務める。著書に『Q&A 訪問介護サービスのグレーゾーン 第3次改訂版』(ぎょうせい)などがある。

 

イラスト/藤原ヒロコ

この記事は『へるぱる 2019年9・10月号』に掲載されています

巻頭特集は「実施指導」です。実地指導を慌てず迎えるための心構えや、そもそも何のために行われるかを考え、日頃の業務を見直す機会と捉えて前向きに捉えようという特集です。

研修特集は、近年残念ながら増加傾向にある「虐待」。老計第10号の解説、身体介助術、料理レシピ、介護ニュースなどの新連載も、益々好評です。

へるぱる2019年9・10月号

特集内容

巻頭特集

これで怖くない!

実地指導は慌てず迎える

研修特集1

“知らない”ではすまない

交通ルールの基本

研修特集2

虐待防止は

「利用者の思い」を起点に

  • 症状別介護の基本[第4回]
    ─言語障害・聴覚障害・視覚障害─
  • 「自立支援」と「重度化防止」の視点で読み解く
    老計第10号[第4回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[番外編]
  • これからのホームヘルパーに求められる
    服薬の知識[第4回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け
    知っとこ! 介護ニュース
  • 知っておきたい
    障害者への支援 いろはの“い”
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