訪問介護に役立つ!研修資料に使える!へるぱる

正しい倫理観で訪問介護をおこなうために

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正しい倫理観で訪問介護をおこなうために

すぐに身に付けることが難しい倫理観だからこそ、ポイントを踏まえて継続的に学んだり、振り返ったりすることが大切です。

「人によって違う」からこそ具体的に学ぼう

6つの事例についての考え方を周囲と比較するなかで、自分とまったく異なる意見が出て驚いた人もいるかもしれません。絶対的な正解がない以上、倫理的な問題への考え方に個人差が生じるのは当たり前。倫理観は、これまで置かれていた環境や、様々な経験によって異なるため、年齢や生活歴などによって大きな違いが出やすいと言えます。

だからこそ、教科書的に学ぶだけでは、正しい倫理観を伴った行動につなげるのが難しいのです。そこで「どのような行為が倫理に反するか」を具体的に知るために、たくさんの事例に触れましょう。「私はこう思ったけど、みんなと全然違う」「やっぱり同じ考えだった」など、いろいろな意見を聞くことで、倫理観を養うことができるでしょう。

自分から報告・相談することを忘れずに

実際の現場に出ると、思わぬ場面で対応に困ることもあるでしょう。他者の目が入りづらい訪問介護では、誰かが気付いてアドバイスするのも難しく、迷いが生じがちです。そこで大切なのが、困ったり迷ったりしたことがあったら、できるだけ早く報告・相談をすることです。

自分の行動が適切だったかどうか不安が残るときはもちろん、少しでも気になることがあれば、「今日、こんなことがあったのですが……」と事業所でサービス提供責任者などに話してみましょう。場合によっては、訪問先から事業所に連絡して判断を仰ぐことも必要です。より多くの目でひとつの出来事を検討し、指摘し合うことで、正しい倫理観に基づいたサービスを提供できます。

本誌では、ホームヘルパーに求められる倫理観について事例を通して考えるための資料や、考え⽅のヒントも紹介しています。

 

監修/⼭⽥ 滋

株式会社安全な介護 代表取締役。おもにリスクマネジメントをテーマに、年間150回のセミナーをおこなう。『完全図解 介護リスクマネジメント』(講談社)など、著書も多数。

 

取材・⽂/ナレッジリング(中澤仁美) イラスト/⻫藤かこみ

この記事は『へるぱる 2019年11・12月号』に掲載されています

巻頭特集は「利用者・家族からのハラスメントにどう向き合う」。今日からできる対策を取り上げます。事業所としての対処の仕方等、実例を交えながら解説しています。

「認知症ケア」特集では、利用者の不安を安心に変えていくための接し方をワークショップを通して想像します。書類の実例集、すぐに使えるレシピ、あいまいゾーンの解説など人気連載も充実の一冊です。

へるぱる2019年11・12月号

特集内容

巻頭特集

利用者・家族からの

ハラスメントにどう向き合う?

研修特集1

不安を安心に変える

認知症ケア

研修特集2

ホームヘルパーに求められる

倫理・法令遵守とは?

  • 症状別介護の基本[第5回]
    ─転倒・骨折を起こしやすい症状─
  • 「自立支援」と「重度化防止」の観点で読み解く
    老計第10号[第5回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[第4回]
  • これからのホームヘルパーに求められる
    服薬の知識[第5回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け!
    知っとこ! 介護ニュース
  • こうしたらうまくいった!
    ホームヘルパー奮闘体験
  • みんなの声を聞かせて!
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