どんな病気?
骨のカルシウム量が減って、骨がスカスカになる病気です。重度になるとわずかな衝撃でも骨折しやすくなります。
代表的な症状
骨折
骨折しやすい部位。特に脚のつけ根は注意したい。
- 背骨・腰骨
転んだり、物を持ち上げたりすると、圧迫骨折を起こすことがある。
- 腕のつけ根
転倒時にひじや肩をつくことで骨折することがある。
- 手首
転倒時に手をついたりして骨折することがある。
- 脚のつけ根
転んだり、しりもちをついたりしたときに骨折することがある。大事な部位で、ここを骨折すると歩けなくなったり、寝たきりにつながることがある。
背中や腰が曲がる・身長が縮む
少しずつ圧迫されることで、自覚症状のないまま変形する。
背中や腰が痛む
骨粗しょう症が進むにつれて、痛みが出る場合もある。
基本の心構え
骨粗しょう症では、転倒を予防するだけでなく、病気そのものの進行を防いでいくことが大切です。自覚症状がなく、元気なときから徐々に進行していくため、健康診断で骨密度を測定して、骨の健康状態を知って早めに対策をとることが予防につながります。
本誌では、⾻粗しょう症のリスクを上げないための3つの⽣活習慣についてわかりやすく紹介しています。
監修/北⽥信⼀
看護師。介護⽀援専⾨員。東京都⽴⼤塚看護専⾨学校卒業。精神科病院病棟看護師⻑、看護専⾨学校専任教員、介護福祉⼠養成施設専任教員(教務課⻑)を経て現在、認知症対応型グループホームPAO経堂、デイサービスPAOすがも運営の傍ら、訪問看護ステーションNew Step練⾺で訪問看護に携わる。教員時代より⽇本社会事業⼤学介護技術講習会主任指導者を務めるなど、介護技術教育にかかわる。
イラスト/⽵⼝睦郁