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看取りケアに必要な「聴く⼒」を⾝につけよう

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看取りケアに必要な「聴く⼒」を⾝につけよう

看取りケアにおいて様々な場面で必要となる「聴く力」について、具体的に紹介します。「聴く力」は生まれ持った才能ではなく、理論を学び、練習することで、身につけることが可能です。

「聴く」ための基本姿勢

まずは、皆さんが利用者からみて安心して話せる相手であると思ってもらえることが対話の始まりです。安心して話せる相手というのは、話を聴いてくれそうな雰囲気、忙しそうにしていないことが最初の入り口で、さらに話の内容を否定しない、評価しない、話に割り込まない、早合点しないなどいくつかの要素があります。

利用者が死についての話題やつらい気持ちを話し始めたとき、逃げ出したい気持ちになるかもしれません。しかし、そこから逃げずに話を聴き続けるには、その利用者がどんな気持ちでいるのだろう? と考えてみましょう。どんな場面でも、その人の気持ちを理解するためには、よりよい聴き方を知る必要があります。

 

大切なことは、“心を真っ白にして聴くこと”。自分の価値観とは異なっていても、そのまま肯定的に受け止めます。また、相手に関心を持ち、ほんの少し踏み込んで問いかけることも大切です。話したいと思ってくれればどんどん話をしてくれます。話したくないようなら無理に聴き出そうとしないことも大切です。利用者がどんな思いでいるかを感じながら合わせてみましょう。

本誌では、ミラーリング法のポイントや「聴く⼒」の⼤切さを体感する沈黙のゲームなども紹介しています。

 

監修/⼤井裕⼦
医学博⼠。社会福祉法⼈聖ヨハネ会桜町病院 在宅診療部⻑・ホスピス科常勤医師。広島⼤学医学部客員准教授。出⾝地である広島県で「はつかいち 暮らしと看取りのサポーター」代表としても活動。著書に『〈暮らしの中の看取り〉準備講座』( 中外医学社)がある。

取材・⽂/ナレッジリング(中澤仁美) イラスト/中村知史

この記事は『へるぱる 2020年1・2月号』に掲載されています

巻頭特集は「ホームヘルパーにできる看取りケアって何だろう」。ホームヘルパーに求められる“聴く力”について、具体例やワークショップを通して実感できます。

特集は、近年特に注目されている「口腔ケア」。口腔ケアの重要性や現状の問題点から振り返ってみましょう。
書類の実例集、すぐに使えるレシピ、あいまいゾーンの解説など人気連載も充実の一冊です。

へるぱる2020年1・2月号

特集内容

巻頭特集

ホームヘルパーにできる

看取りケアって何だろう?

研修特集1

脳卒中かそうでないかを意識!

緊急時対応

研修特集2

歯磨きだけじゃない!

口腔ケアで利用者の健康をサポート

  • 症状別介護の基本[第6回]
    ─環境と新しい介助術─
  • 「自立支援」と「重度化防止」の観点で読み解く
    老計第10号[第6回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[第5回]
  • これからのホームヘルパーに求められる
    服薬の知識[第6回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け!
    知っとこ! 介護ニュース
  • こうしたらうまくいった!
    ホームヘルパー奮闘体験
  • みんなの声を聞かせて!
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