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【事例】車いすを使用する際、タイヤの空気が抜けていたら

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【事例】車いすを使用する際、タイヤの空気が抜けていたら

Q 車いすを使用(点検)する際、タイヤの空気が抜けていたら入れても構いませんか?

ベッドから車いすへの移乗介助をしています。車いすのタイヤの空気が抜けていたら、入れても問題ないでしょうか?

A 対応して構いません。むしろ入れるようにしましょう。

ベッドから車いすへの移乗介助をしています。車いすのタイヤの空気が抜けていたら、入れても問題ないでしょうか?もちろん、車いすのタイヤの空気を入れる目的での訪問はできません。しかし、空気が抜けた状態で使用するほうが危険です。その場合は安全確保の観点から対応することが求められます。

【こう考えよう】

その場に空気入れがなければ、空気が抜けた状態で使用しなければなりませんが、早急に空気を入れるための対応を確保しましょう。具体的には、レンタルの車いすであればレンタル業者に連絡、購入したものであれば家族に連絡します。家族が遠方などですぐ対応できなければ、対応方法の検討も含め、まずはサービス提供責任者に報告しましょう。

その場で空気を入れた場合でも、空気が抜けた原因を確認するため、レンタル業者などに連絡しましょう。

空気入れが見当たらず、利用者から「お隣さんに借りてきて」と言われた場合、隣人との関係が保たれていて、快く貸してもらえるのであれば、利用者から相手に電話等で一報を入れてもらった後、ホームヘルパーが借りに行くことは制限しません。もちろん本来の業務ではありませんが、目的である車いすを使用しての介助が円滑におこなわれるためであれば、隣の家の距離にもよりますが、可能と判断されます。

本誌ではサービス中のあいまいゾーンに関して多くの質問と考え方について解説しています。

 

監修・執筆/能本守康
介護福祉士、主任介護支援専門員、相談支援専門員、日本ケアマネジメント学会認定ケアマネジャー、日本介護支援専門員協会常任理事、(株) ケアファクトリー代表取締役などを務める。著書に『Q&A 訪問介護サービスのグレーゾーン 改訂版』(ぎょうせい)などがある。

イラスト/藤原ヒロコ

※今回、取り上げた質問内容は、いただいたご意見をもとに一部編集して掲載しています。

 

この記事は『へるぱる 2019年1・2月号』に掲載されています

巻頭特集は、満を持しての“介護保険制度改正”です。膨大すぎてわかりづらい通知を読み解き、4月から改正施工されている法令の中で、訪問介護にとって一番大きな変更点は何なのか? をわかりやすく解説します。

また、必須の研修から“倫理・法令遵守”をどう考えるべきか? 認知症の症状だけではなく、認知症の人の気持ちになって考えてみよう、という特集をお届けします。

へるぱる2019年1・2月号

特集内容

巻頭特集

これだけ読めば丸わかり!

訪問介護で押さえるべき「介護保険制度改正」

研修特集1

介護職として

倫理・法令遵守をどう考える?

研修特集2

認知症の人の気持ちを知ろう!

  • もう悩まない!
    サービス中のあいまいゾーン[第10回]
  • 基本の介助術[第6回]
    食事・口腔ケアをマスターしよう!
  • 「老計第10号」ポイントはここ![第6回]
  • ホームヘルパーが知っておきたい!
    医療の知識[第9回]―便秘―
  • サービス提供責任者がイキイキ
    働きやすい事業所づくりの秘訣[第6回]
  • こうしたらうまくいった!
    ホームヘルパー奮闘体験
  • みんなの声を聞かせて!
    へるぱるカフェ
  • 実例集[第6回]アセスメントからモニタリングまで
    1人の利用者の書類を通して見る
  • おたよりお待ちしてます!
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