利用者を本当の意味で「自立支援」するためには、「利用者の可能性」に目を向けて支援する必要があります。
<本人にとっての自立>
夫の誕生日にケーキを作りたい
脳梗塞によって、退院後、座位を保つのが難しい利用者。しかし、本人の望みは、以前のようにケーキを作りたい、ということでした。そこで。。。
座位保持のリハビリテーションをはじめ、調理作業の介助、安全に調理ができる環境整備など「できること、できそうなこと、できるようになること」への支援を実施。本人の希望によりケーキ作りという目標はご主人には内緒に。
一年後、支援を受けながらのケーキ作りをすることができました。本人にとっての自立がなされた例と言えます。
監修/松川竜也
一般社団法人神奈川県介護支援専門員協会 副理事長、沖縄県子ども生活福祉部高齢者福祉介護課統括アドバイザー、ツツイグループ医療法人徳寿会顧問。これまで厚生労働省老人保健健康増進等事業における委員や平成27年度改正に伴う介護支援専門員研修実務・専門・主任課程のカリキュラム策定などに携わる。イラスト/しまだ・ひろみ