訪問介護の場合、施設と異なり、利用者の自宅環境は一人ひとり異なります。ホームヘルパーは、そうした慣れない環境の中で介助をおこなう必要があり、それが財物事故の多さにつながっています。
なかでも圧倒的に多いのが掃除中です。また入浴や洗濯などの水まわり関連の事故は、床が水浸しになるなど被害が大きくなるケースもみられます。
掃除機をぶつけて、障子を破いてしまった!
周りを確認せずに、自宅の感覚で掃除機をかけた結果、勢いあまって障子やふすま、壁、家具などにぶつけて傷つけてしまう。
本誌では、訪問介護に多い「財物事故」を起こさないための取り組みを4つのポイントに絞って紹介しています。
監修/公益財団法人 介護労働安定センター
介護労働者の雇用管理の改善、能力の開発・向上、その他の福祉の向上を図るための総合的支援機関として1992(平成4)年に設立。介護労働者法の指定法人として現在に至る。2000(平成12)年度からは、介護保険制度の施行に伴い、介護事業者を含む介護分野全般に対する支援事業を実施している。イラスト/さいとうかこみ