20161214

ホームヘルパー奮闘日記

羞恥心から介助を遠慮されたが心を開いてくれた……後編

脳梗塞(のうこうそく)による右半身麻痺(まひ)のある要介護1のKさんは、うつ状態もあって人と関わるのが苦手な82歳の女性。「汚いから」「迷惑をかけたくないから」と排泄や入浴の介助を遠慮されていました。

この現場の主人公
江原弘美さん(仮名)45歳 訪問介護歴8年
親の介護でお世話になったホームヘルパーの仕事ぶりに感激し、訪問介護の世界へ。臨機応変に対応する力があり、利用者家族からの信頼も厚い。

まさか3カ月で入浴介助ができるようになるなんて!!
12月×日(訪問2ヵ月目)
その後も焦らずゆっくり接していたら、Kさんは心を開いてくれたよう。会話も増えたし、私のことを受け入れてくれているのがわかってちょっと自信がついた。そろそろ入浴介助の声かけもしようと決めたが、ハードルが高いので、ここも焦らずゆっくり。「足浴をしてみませんか?私は足浴が得意なんですよ」と伝えたら、遠慮がちに頷いてくれた。第一関門突破!

12月×日(訪問2ヵ月目)
足浴の後「ついでに背中を拭かせてもらえませんか」と聞いたら、「はい」と返してくれた。信頼してくれているのだろうか、有難い。これなら入浴介助もできそう。

1月×日(訪問3ヵ月目)
「お風呂に入りませんか?体が温まって気持ちいいですよ」と伝えたら、「お願いしようかしら」とKさん。サ責に報告すると「まさか、こんなに早く入浴介助までできるなんてね。Kさんに合わせて、少しずつ声をかけ続けてくれたのがよかったと思う。ありがとう」と言ってくれた。嬉しさ倍増!

2月×日(訪問4ヵ月目)
週2回の入浴介助を開始して1カ月半。Kさんは「気持ちい〜い、天国みたい。お姫様になった気分」と毎回、喜んでくれる。その笑顔が嬉しい!!

振り返って、今思う私がうまくいったワケ
・状況をみて、ケアプランの変更を打診
Kさんの場合、訪問を重ねるうちに「排泄と入浴介助、どちらも同時に進めるのは難しい」と感じました。利用者さんと実際に触れ合うホームヘルパーが状況を伝え、提案することも必要だと思います。

・心の負担を減らす声かけ
とにかく遠慮がちな方だったので「お試しで」「足浴が得意なのでやらせてください」と負担をかけない声かけを工夫しました。

イラスト/タナカユリ

関連記事

  • URLをメールで送る
  • このページを印刷する
  • 2016年12月14日

この記事はこの号に掲載されています

羞恥心から介助を遠慮されたが心を開いてくれた……後編

へるぱる 2016 冬号54-55ページに掲載

おもな特集

  • 片麻痺・リウマチ・椎体圧迫骨折・パーキンソン病 症状別の配慮ポイントで介助術を見直そう!
  • 訪問介護サービスの 必須書類 そろっていますか?
  • 訪問介護のいろはがわかる!イラストで解説! やさしい「老計第10号」[4]

ほか

いま、困っているのは…

いま、人気の記事