どのような緊急時対応が求められる場面においても、次の2点は忘れないようにしましょう。
深呼吸 —気持ちを落ち着かせる—
緊急事態に直面すると、誰しもパニックになるものです。しかし、焦っていると、自分でも予想外の言動をとったり、正しく状況を伝えられなかったりします。まずは、気持ちを落ち着かせることが大切です。
そこで、実践してほしいのが「深呼吸」。ゆっくり息を吐き、鼻からゆっくり息を吸い込みます。日頃から気分を切り替えたいときにおこない、習慣にしておくのがおすすめです。
観察力
そもそもサービス中は利用者を観察し、変化がないか注視していると思います。緊急時においても、その観察力が鍵になります。発生したアクシデントに対し、できるだけ具体的に状況を把握したうえで、情報を伝えたり、救助をしたりすればリスクを軽減できます。前後の利用者の様子など、些細なことも見逃さないようにします。
本誌では、場面別に適切な緊急時の対応ポイントを取り上げています。
監修/柏瀬美奈子
ヒューマンライフケア株式会社 戦略本部 人材開発担当。介護福祉士。施設介護、通所介護、訪問介護などの職を経て、人材育成、資格講座の講師を担当。2013年より現職に就き、研修企画・管理の統括責任者。
イラスト/さいとうかこみ
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