高齢の利用者にとって、重症化しやすく死に至る危険もある熱中症。室内でもかかりやすく、日ごろから予防と緊急時対応がとれるようにしておくことが求められています。ホームヘルパーの役割を見直し、できることを考えてみましょう。
高齢者になると、熱中症にかかりやすいことが知られています。それはなぜでしょう?
- 感覚が鈍くなり暑さや喉の渇きを感じにくい
- 体内の水分量が少なく水分摂取量が不足しがち
- 発汗などの体温調節機能が低下する
- 体力が低下し基礎疾患を抱えている
今年は、上記4点に加えて、新型コロナ対策のために、マスクをする機会が増えていることもあり、いっそうの警戒が必要です。
本誌では、利用者が熱中症にならないためにホームヘルパーが気づけることとそのポイント、予防のためのチェックリストなどを【環境による要因】【利用者の状態による要因】に分けて詳しく解説します。また、異変に気づいたときに取るべき対処の流れなども掲載。客観的な数値をもとに、効果的な対策をたてていきましょう。
監修/三宅康史
帝京大学医学部救急医学講座教授。帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長。日本救急医学会評議員・専門医・指導医、熱中症に関する委員会元委員長。編著に『現場で使う!! 熱中症ポケットマニュアル』(中外医学社)、『医療者のための熱中症対策Q&A』(日本医事新報社)などがある。
イラスト/尾代ゆうこ
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この記事は『へるぱる 2021年7・8月号』に掲載されています
巻頭特集は「コロナ禍での事業所内研修どうしてる?」です。“同じ場所に集まって研修を受ける”ことが難しくなった中で、訪問介護事業所の研修でも、自宅から参加できるオンライン研修などを活用するケースが増えたと思います。既に実践している事業所の様々な工夫や、おこなったことで見えてきた課題などを、6つの事業所に詳しく教えていただきました。
コロナ禍での事業所内研修、コロナ禍での熱中症対策、コロナ禍での介助術。今号だけでも、『へるぱる』の中には、“コロナ禍での”と銘打って複数の記事を掲載しています。利用者の生活を最前線で支えるホームヘルパーの皆様におかれましては、この状況だからこそ、気になることや気にしなくてはならないことが多くなり、神経を使う場面が増えていらっしゃることと思います。科学的な根拠に基づいた工夫、専門家の目で見た現場への提案、など、最新の考え方を、専門誌ならではの視点でお届けしていきます。
研修特集は「熱中症の予防」「倫理・法令遵守、プライバシー保護」の2企画です。『へるぱる』は、訪問介護の現場で役立つ様々なテーマを、今の時代ならではの新しい視点で考えていきます。
発売日 2021年6月1日 定価 2,000円(本体1,819円+税10%)

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知りたい! 聞きたい!
コロナ禍での事業所内研修どうしてる?
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救命救急の医師に学ぶ
熱中症の予防&緊急時対応
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倫理・法令遵守、プライバシー保護
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