記事
多様な人々からなる社会には倫理と法令が必要です。人として、訪問介護職として、なぜ倫理が求められ、法令遵守やプライバシー保護が大切なのかを、『へるぱる7・8月』ではわかりやすく紹介しています。
ところで皆さんは、【倫理】と【価値観】を混同してしまったことはありませんか？ 例えば上のイラストでは、倫理ではなく、「玄関は家の顔、整理整頓が大切」という自分の価値観を押しつけているといえます。
きちんと区別し、利用者の価値観を尊重することが、訪問介護職にとって、重要な職業上の倫理といえるでしょう。
監修／
田尻久美子
株式会社カラーズ 代表取締役、一般社団法人全国介護事業者協議会理事。介護福祉士、介護支援専門員。研修事業・法人向け事業などにも携わる。
向井順子
株式会社カラーズ 訪問介護管理者兼サービス提供責任者。介護福祉士。介護技術講習会などでの講師も多く担当。
イラスト／ひらのんさ
巻頭特集は「コロナ禍での事業所内研修どうしてる？」です。“同じ場所に集まって研修を受ける”ことが難しくなった中で、訪問介護事業所の研修でも、自宅から参加できるオンライン研修などを活用するケースが増えたと思います。既に実践している事業所の様々な工夫や、おこなったことで見えてきた課題などを、6つの事業所に詳しく教えていただきました。
コロナ禍での事業所内研修、コロナ禍での熱中症対策、コロナ禍での介助術。今号だけでも、『へるぱる』の中には、“コロナ禍での”と銘打って複数の記事を掲載しています。利用者の生活を最前線で支えるホームヘルパーの皆様におかれましては、この状況だからこそ、気になることや気にしなくてはならないことが多くなり、神経を使う場面が増えていらっしゃることと思います。科学的な根拠に基づいた工夫、専門家の目で見た現場への提案、など、最新の考え方を、専門誌ならではの視点でお届けしていきます。
研修特集は「熱中症の予防」「倫理・法令遵守、プライバシー保護」の2企画です。『へるぱる』は、訪問介護の現場で役立つ様々なテーマを、今の時代ならではの新しい視点で考えていきます。
発売日 2021年6月1日 定価 2,000円（本体1,819円+税10%）
知りたい！ 聞きたい！
コロナ禍での事業所内研修どうしてる？
救命救急の医師に学ぶ
熱中症の予防&緊急時対応
訪問介護職としての意識を高める
倫理・法令遵守、プライバシー保護
