訪問先で、こんな場面に出合ったことはありませんか?
ある日、掃除支援に行くと、高そうな羽毛布団を発見。利用者はうれしそうに「販売員の紹介で、買ったのよ」と教えてくれたが、値段を聞くと、何十万もする高額商品。収入や商品の品質からすると、購入した金額が妥当であるか心配に……。
「金銭管理」や「不当な契約を解除する」など、利用者の生活を脅かす行為に対し、直接、対応や支援をすることは訪問介護の役割ではありません。しかし、変化にいち早く気づき、サービス提供責任者などに状況を報告、相談することはできます。
本誌では、「日常生活自立支援事業」「成年後見制度」について要点を絞って説明しています。他にも、知っておきたい利用者を守るためのルールや制度をまとめて掲載しています。ぜひお手に取ってご覧ください。
監修/沼田裕樹
日本社会事業大学 非常勤講師、町田市ケアマネジャー連絡会 相談役などを務める。介護支援専門員法定研修など様々な研修を担いつつ、日本社会事業大学専門職大学院等で学んだ“多職種連携実践”を広める教育にて活躍中。
イラスト/若泉さな絵