利用者一人ひとりの「災害への備え」を考えるうえで、もっとも鍵となるのが地域との関りです。たとえ独居でも、隣近所や町内会などとコミュニケーションが取れている利用者であれば、地域からのサポートを受けられる可能性は高いでしょう。
逆に、日常的に地域とのつながりが少ない利用者の場合、優先的に支援をおこなう必要があります。このような優先度が高い利用者情報は、事業所内だけでなく、利用者に関わる他職種にも伝え、共有しておきましょう。
本誌では、普段の利用者の様子から地域との関わりを知る方法や、近頃、注目が集まっている「届出避難所」の説明など、役立つ情報を掲載しています。どうぞご覧ください。
監修/渡邊智仁
ぱんぷきん株式会社 代表取締役社長。一般社団法人『民間事業者の質を高める』全国介護事業者協議会 東北地区担当理事。介護支援専門員。ぱんぷきん株式会社 常務取締役として事業統括をしていた2011年に東日本大震災が発生。現在は、「地域の再生と経営の強化」をテーマに介護保険サービスのほか、多業種と連携した生活支援や介護予防サービスなども手がけている。
イラスト/竹口睦郁
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