口腔ケアを受け入れてもらえず、困ったことはありませんか?
「口を開けてもらえない」「入れ歯を外してもらえない」といった悩みはよく聞かれます。そういった場合、利用者になぜ嫌なのかを聞き、理由を受け止めたうえで目的を伝えると、受け入れてもらえる場合があります。
また、口は感覚が鋭敏なので、少しでも触れられると抵抗を感じる人も少なくありません。そこで、上のイラストのように、まずは口から遠いところを触れながら声かけをし、少しリラックスしてから口腔ケアをおこなうという方法も有効です。
本誌では、この他にも「口腔ケアの困ったケース」、そして「食事介助の困ったケース」を取り上げています。現場で役立つ対応策を、ぜひお手に取ってご覧ください。
監修/齋藤真由
歯科医師・栄養士。歯学・栄養学の両面から診療にあたり、病院だけでなく在宅や施設への訪問診療などあらゆる場面で摂食嚥下診療をおこなっている。また、食を通しての健康維持をロジカルメソッドとしてまとめた「食筋トレ」を学ぶスクール(エムデミールアカデミー)を主宰している。主な著書に、『「食べる」介護のきほん 誤嚥を防いで食の楽しみをキープする、食事介助&お口のケア』(翔泳社)がある。
イラスト/ホンマヨウヘイ
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