認知症の利用者へのケアは、思った通りにいかないことも多いでしょう。
現役作業療法士として、現場とYouTubeを中心に活躍する安藤祐介先生もその1人。そこで、これまでの経験から得た対応法などを教えてもらいました。動画も活用しながら実践的に学べる内容になってます。
認知症の人への声かけ&接し方12のテクニック
として、認知症の人の気持ちに寄り添って工夫された「伝わりやすい」「理解しやすい」声かけ&接し方の数々を紹介しています。
そのひとつが、「〇〇しましょう」の最後に「か」をつけるです。
例えば、「座りましょう」ではなく、「座りましょうか」のように、最後に「か」をつけて提案し、問いかける言い方にすると、印象がやわらかくなり、認知症の利用者にも自分の意思で動く感覚を持ってもらいやすくなると思います。
本誌では、より詳しい説明やワークショップも多数、取り入れて紹介しています。ぜひ、研修にお役立てください。
監修/安藤祐介
作業療法士。介護老人保健施設ケアセンターゆうゆう認知症フロアに勤務し、認知症利用者の生活リハビリテーションに約10年間従事。YouTubeの「安藤祐介チャンネル」や個人のホームページ、メールマガジンで介護技術や認知症ケアについて発信するとともに、全国でセミナー講師を務める。著書に『利用者に心地よい介護技術「新感覚介助」というアプローチ』(中央法規出版)がある。
イラスト/ひらのんさ