介護の現場では、どんなに注意していても、時に事故が起こってしまいます。しかし、起きてしまった事故事例を共有し、分析し、どうして起きるのかを予想することで減らしていくことは可能です。事故の主な要因は「利用者側の要因」「環境面の要因」「介護職側の要因」、の3つと言われています。そのすべてが絡み合い、個人の事情と関連しているものですから、すべてが説明できるわけではありません。それでも、環境面の要因の中で「福祉用具」に関する事例を多く知って、予防を心がけることが有効であると言われています。
そこで、『へるぱる11・12月』では、「福祉用具」に注目し、中でも多くの事故が報告されている“移動・移乗時の事故”事例を数多く取り上げました。具体的な場面、原因をわかりやすくイラストと共に解説しています。ぜひご覧いただき、事業所内研修にお役立てください。
監修/五島清国
公益財団法人テクノエイド協会 企画部長。福祉用具、介護ロボットの開発や普及にかかわる業務に従事。高齢社会の進行により、近年、在宅・施設を問わず福祉用具等を使用する機会が増加しているなか、使用に伴う事故やヒヤリ・ハット情報の収集、要因分析、事例の提供等を手掛けている。
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