誰もが認知症になりうる
将来、自分が認知症になると考えたことがある人はいるでしょうか。なんとなく「自分はならない」と思っている人が多いかもしれません。しかし、日本の認知症とMCI(軽度認知障害:認知症になりやすい状態)の合計人数は、2020年時点で1,000万人を超えていると推計されています。65歳以上に絞れば、3割超が当てはまります。そして、その数は今後も増えていくと予想されています。認知症は誰もがなりうる身近な病気なのです。
誌面では、
- 認知症に「症状」はない
- 認知症の人は「もの忘れ」をしていない
- 認知症の人の心の内を想像してみる
- 認知症の人とのかかわり方を考える
などの観点で考えていきます。ぜひ、一緒に考えてみませんか。
監修/木之下徹
のぞみメモリークリニック 院長。東京大学医学部保健学科、山梨医科大学卒業。2001年、「こだまクリニック」を開設。認知症専門の訪問医療に携わる。2014年、東京・三鷹に認知症専門外来・訪問診療「のぞみメモリークリニック」を開設。著書に『認知症の人が「さっきも言ったでしょ」と言われて怒る理由』(講談社)。