利用者の急な体調の変化やけがなどが起きた際、適切かつ冷静に対応することが求められますが、医療職ではないホームヘルパーにとっては、大きな不安を感じる場面でもあります。今回は、「脳梗塞」をテーマに、いざという時に備えて、「何を知っておけばよいのか」「利用者に異変があった際に、まずどう動くべきか」を紹介します。
上のイラストの事例は、利用者の様子から、脳梗塞が発症した可能性が高いと考えられます。発熱や転倒などに比べ、脳梗塞は緊急性の高さが桁違いです。突然発症することが圧倒的に多い疾患である脳梗塞に、ホームヘルパーとしてどのように対応していけばいいのでしょうか。
誌面では、「脳梗塞とはどういうものか」「徴候(サイン)にはどんなものがあるか」「異変に気付いたときの動き方」「再発予防のためにできること」などを順を追って解説します。いざという時に慌てないためにも、ぜひ研修にご活用ください。
監修/上羽佑亮
医学博士。高知大学脳神経外科 助教。専門分野は、脳血管障害、脳血管内治療、リハビリテーション。現在は、医療法人社団保健会 東京湾岸リハビリテーション病院に国内留学中。日本脳神経外科学会専門医/指導医、日本脳神経血管内治療学会専門医、日本リハビリテーション医学会専門医、日本脳卒中学会専門医。
イラスト/オカムラナオミ