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福祉用具を使った1人ひとりの介助術【スライディングシート①】

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福祉用具を使った1人ひとりの介助術【スライディングシート①】

厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」では、腰痛予防策として人が人を抱え上げる代わりにリフトやスライディングシート、トランスファーボードの利用が勧められています。リフトは「持ち上げる」、スライディングシートやトランスファーボードは「滑らせる」ことで小さな力で利用者を安心・安全に動かすことが可能になります。スライディングシートは身体の下に敷いた2枚の布と布の間を滑らせることで利用者を動かすので、この原理を理解すれば習得しやすい福祉用具です。今回はスライディングシートの基本から「敷き込み方」「引き抜き方」「頭方向への移動」の場面での使い方を紹介します。

スライディングシートの「滑る力」は汎用性が高く、ベッド上で体を動かす以外にも、移乗や車いすでの姿勢修正などのあらゆる場面で活用できます。本誌では、滑る原理の解説から、実際に使う際の手順を、イラストや写真を使い丁寧に解説します。介護職と利用者の双方にメリットの多いスライディングシートの使い方を、改めて、確認していただければ、と思います。

監修/市川洌
早稲田大学理工学部卒業。東京都補装具研究所、東京都福祉機器総合センターで福祉機器の研究等に従事したのち福祉技術研究所株式会社を設立。高齢者・障害者に対する各種福祉用具支援やコンサルティング、福祉関連従事者に対する福祉用具支援を中心とした講習会・講演等を積極的におこなっている。著書に『ひとりひとりの福祉用具─福祉用具支援概論─』(日本工業出版)、『滑らせる介助の技術 スライディングシート・トランスファーボードの使い方』(中央法規出版)など多数。

 

イラスト/藤田侑巳

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この記事は『へるぱる 2024年3・4月号』に掲載されています

長年続く介護業界の「人手不足」。解消するには「採用」そして「離職を防ぐこと」が肝要です。『へるぱる 2024 3・4月』では、今働いている人のやりがいとモチベーションを高め離職を防ぐ取り組みを実際におこなっている事業所を複数取材し、実例をご紹介します。参考にできるポイント満載です。
研修テーマは①低栄養と誤嚥の予防 ②「接遇」傾聴を中心に考える、と、注目度の高いテーマ2本。その他にも、あいまいゾーン、介助術、料理レシピ、ホームヘルパー奮闘体験、老計第10号、書類の書き方、など現場で役立つ記事満載でお届けします。

 

発売日 2024年2月1日 定価 2,090円(本体 1,900円+税10%)

へるぱる2024年3・4月号

特集内容

巻頭特集

人手不足の今だから

「ここで働きたい」と思える職場づくり

研修特集1

高齢者の食と栄養の関係を改めて考えよう

低栄養と誤嚥の予防

研修特集2

「接遇」はなぜ大切か

傾聴を中心に考える

  • 〈体験談〉みんなの事業所どうしてる?
  • 福祉用具を使った 1人ひとりの介助術[第7回]
  • 〇×で読み解く! 老計第10号[第7回]
  • 法令等で割り切れないテーマもお助け
    あいまいゾーン
  • ホームヘルパー奮闘体験
  • 薬の知識Q&A[第4回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け!
    知っとこ! 介護ニュース
  • 愛すべきヘルパーな日々
  • 実例から考える
    訪問介護の書類の書き方
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