セルフ・ネグレクトの支援で難しい点は、法的定義がされていないことから、支援を必要とする状況であっても強引に介入はできないことです。対象者の状況によって具体的な対応策は異なりますが、へるぱるでは、目安として、監修の岸先生が作成した「セルフ・ネグレクトのサインシート」をご紹介しています。
訪問先の利用者の様子が「なんだか気になる」と思ったら、本人の状況・家屋および周囲の状況・社会との交流の3つの観点からチェック項目を見てみると、状況を判断する目安になります。わかりやすい表になっていますので、ぜひ、本誌を見て参考にしてください。
誌面では、「訪問介護職の介入場面の具体例」も紹介しています。
- 事例①ゴミをため込んでしまう利用者
- 事例②薬を飲もうとしない利用者
気づいたきっかけから、状況把握、支援開始、その後の変化までを段階ごとに考えます。また、事業所としての心構えもご紹介しています。詳しくは『へるぱる 2024 9・10月』をご覧ください。
監修/岸 恵美子
東邦大学看護学部/公衆衛生看護学研究室/大学院看護学研究科 教授。看護師、保健師。日本赤十字看護大学大学院博士後期課程修了。看護学博士。東京都板橋区・北区で16年間保健師として勤務した後、自治医科大学講師、日本赤十字看護大学准教授、帝京大学大学院医療技術学研究科看護学専攻教授を経て、2015年より東邦大学教授。高齢者虐待、セルフ・ネグレクト、孤立死を主に研究している。