2024年度の介護報酬改定で新設された「口腔連携強化加算」。これは介護職が利用者の口腔内の状態を評価し、歯科の専門職につなげることを推進するものです。口腔ケアが重視される動きがあるなか、口腔ケアについて訪問介護職が知っておきたいことを訪問歯科医の伊東材祐先生に伺いました。
口腔ケアを行い、利用者の口の中の健康を保つことは、本人にとってだけでなく、介護者にも大きなメリットがあります。まずはそのことを知っておきましょう。
利用者にとっては……口腔ケアでQOLが向上します
- 口の中がさっぱりして心地よくなる
- 食事が楽しめる
- 病気が予防できる
- 脳が活性化し、心も体も元気になる など
介護者にとっては……口腔ケアで介護の負担が減ります
- 利用者に爽快感を感じてもらえ、喜ばれる
- ケアの成果が表れやすく、達成感が得られる
- 利用者とのコミュニケーションがとれて、関係が良好になる
- 食事介助がラクになる など
『へるぱる 2025 1・2月』では、そもそも口腔ケアとはどういうことか? 口腔ケアを実際に行うときのポイントは? 訪問歯科と連携するとどんないいことがある? などを丁寧に解説します。ぜひ誌面で見て、現場で参考にしていただけますように。
監修/伊東材祐
訪問歯科医師。歯学部卒業後、大学病院付属の特殊機関で歯周病、かみ合わせ、最先端の義歯治療、歯内療法、オーラルリハビリテーションなどの先進医療を一流の歯科医師陣に学び、在宅医療を専門とする歯科医院を開設。累計7万回以上の訪問診療に従事し、専門的口腔ケアの向上を推進している。医療法人理事長。合同会社ジェネラス代表。
イラスト/ササキサキコ