20161130

介助術を見直そう

椎体圧迫骨折・パーキンソン病の人の介助

体(ついたい)圧迫骨折
どんなことが起こる
骨粗しょう症の人によく起こる疾患で、安静にして骨折部位が自然に固まるのを待てば、2~3カ月で痛みは軽減、もしくは消失します。ただ、安静期間中にADL(日常生活動作)が低下してしまうことがあります。

介助のポイントは

  1. 脊椎(せきつい)にかかる負担を減らし(脊椎部分を安静にして)、早くつぶれた脊椎を固めてしまうことが大切です。
  2. とくに寝返りや起き上がりでは、脊椎にねじれや傾きの負荷がかかりやすいので介助の際に気をつけねばなりません。
  3. 無理な動作は骨折のリスクが高くなりますから、注意しましょう。

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パーキンソン病
どんなことが起こる
手足のふるえ(安静時振戦(しんせん))、手足のこわばり(固縮(こしゅく))、動作の緩慢(かんまん)(寡動(かどう)、無動(むどう))、転びやすくなる(姿勢反射障害)といった特有の症状が出現します。とくに手足のこわばりは円滑な動きを困難にします。また安静時に出現する手足のふるえは、体力を消耗させるので、疲労しやすくなります。

介助のポイントは

  1. 疲れやすいので、動作の途中で休憩をはさむようにしましょう。
  2. パーキンソン病の薬の副作用から、今まで動けていたのに、急に動けなくなったりします(オン・オフ現象)。ホームヘルパーは慌ててしまいがちですが、状態がよいときと悪いときのための、介助方法を準備しておきましょう。

監修/田中義行先生

理学療法士。上川病院、江戸川医療専門学校(現東京リハビリテーション専門学校)講師、介護老人保健施設港南あおぞらを経て、現在は株式会社 大起エンゼルヘルプ、品川区立東大井地域密着型多機能ホームに在職。一般社団法人日本介護技術協会研究会会長。

取材協力/愛の家 訪問介護ステーション浦和常盤 管理者 猪股正美

イラスト/竹口睦郁

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  • 2016年11月30日

この記事はこの号に掲載されています

椎体圧迫骨折・パーキンソン病の人の介助

へるぱる 2016 冬号7ページに掲載

おもな特集

  • 片麻痺・リウマチ・椎体圧迫骨折・パーキンソン病 症状別の配慮ポイントで介助術を見直そう!
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