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その人に合う介護

症状別介護の基本~パーキンソン症状の介護術

目指すのは、利用者の思いに寄り添ったケア
訪問介護サービスの利用者は何かしらの病気を抱えていることは多いでしょう。この連載では高齢の利用者に多い病気や症状を取り上げ、介護のコツを紹介していきます。実は同じ病名でも一人ひとりで症状や感じ方などが違うため、理論に基づいた基本的な介護術だけでは不十分といえます。その欠点を補ううえで、北田先生が大事にしているのが、「大好き・大丈夫・大切」の「3つの大」と呼んでいるものです。

「大好き」は、「私はあなたが大好きです。あなたのことをもっと知りたいです」。利用者がどう触れてほしいのか、どう支えたら痛くないのかなど、利用者がしたいことや、したくないこと、その思いを知りましょうという意味です。

「大丈夫」は、「私はしっかりした介護技術を持っているので任せていただいて大丈夫です」。エビデンスに基づいた介護術があってこその安心や信頼を意味します。

「大切」は、「私はあなたの思いや考えを大切に敬ってケアさせていただきます」。という心構え。

この「3つの大」を背景に、その人に寄り添った介護を目指して実践していきましょう!

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パーキンソン症状ってどんな病気?
脳に起こる変化が原因で、筋肉の動きがうまく調節できなくなる病気です。代表的な症状を知っておきましょう。

代表的な症例
手足のふるえ(振戦(しんせん))
安静にしているときに、手や足に細かい震えが起こる。

手足のこわばり(固縮(こしゅく))
手や足を動かそうとすると、関節がカクカクとして、歯車のような抵抗が感じられる。

動作の緩慢
動作が少なく、ゆっくりになったり、表情があまり変わらなくなる。

歩行障害・姿勢反射障害
体が傾いて転倒しやすくなる。前傾姿勢や小刻み歩行、すくみ足、加速歩行などの歩行障害が起こる。

立ちくらみ
起立性低血圧で立ち上がる際に立ちくらみが起こることがある。

便秘
胃腸の働きが弱まるため強い便秘が起こりやすい。

監修/北田信一
看護師。介護支援専門員。東京都立大塚看護専門学校卒業。精神科病院病棟看護師長、看護専門学校専任教員、介護福祉士養成施設専任教員(教務課長)を経て現在、認知症対応型グループホームPAO経堂、デイサービスPAOすがもを運営の傍ら、訪問看護ステーションNew Step練馬で訪問看護に携わる。教員時代より日本社会事業大学介護技術講習会主任指導者を務めるなど、介護技術教育にかかわる。

イラスト/竹口睦郁

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  • 2019年03月11日

この記事はこの号に掲載されています

症状別介護の基本~パーキンソン症状の介護術

へるぱる 2019年3・4月号34,36ページに掲載

おもな特集

  • 利用者との コミュニケーションを見直そう!
  • 医療の現場に聞く 感染対策これが大切!
  • 利用者目線で考える プライバシーの保護とは?

ほか

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