体重の上下移動がある介助は、利用者を抱えて動かす必要があるため、短い時間であれ腰痛を持つ介護者にとってはつらいものです。少しでも負担を軽くするにはどのように行うのがいいでしょうか? 今回は立つ・座る・車いすの移乗の場面での自分を守る介助を取り上げます。
介護者が重心を落とさず高い位置から利用者を抱え上げてしまうと、利用者の全体重が腰にかかって腰痛を引き起こす危険が。抱え上げられる利用者にとっても不快な介助になってしまいます。
本誌では、他にも介助中の様々な場面をイラストにして「利用者にとって安定した介助になり、腰痛から介護職である自分を守るためにできること」を解説していきます。ぜひ、日ごろの介助の参考にご覧いただければ、と思います。
監修/北田信一
看護師。介護支援専門員。東京都立大塚看護専門学校卒業。精神科病院病棟看護師長、看護専門学校専任教員、介護福祉士養成施設専任教員(教務課長)を経て現在、認知症対応型グループホームPAO経堂、デイサービスPAOすがも運営の傍ら、訪問看護ステーションNew Step練馬で訪問看護に携わる。教員時代より日本社会事業大学介護技術講習会主任指導者を務めるなど、介護技術教育にかかわる。
イラスト/パント大吉
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